おおつぼ小児科

MENU

耳や鼻の病気

耳や鼻の病気

3歳未満のお子さんは、耳や鼻の病気にかかりやすい傾向にあります。耳や鼻だけが悪くなる場合が多いですが、元気がなくなる位に全身状態が悪くなることもありますので、しっかりと全身を診察していくことが大事になります。

鼻吸引

頻回の鼻吸いが問題になる事はありませんので随時行ってください。起床時、お風呂後、哺乳前や食事前に行うのはお勧めします。
高額な電動吸引機はモーターが強力であるため、しっかりと鼻水を吸えます。ご家族が吸い小瓶に鼻水をためるタイプや両親が直接口で吸う事でも、電動吸引機と同等の吸引が可能です。ただ、お子さんの風邪がご両親にうつる可能性があります。
鼻血が出た場合は、ティッシュで鼻の上から抑え数分で止まるなら問題ありません。その後は半日ほど、鼻吸いは中止してください。頻回の鼻出血がみられる場合は一度耳鼻科を受診してください。

鼻吸引

頻回の鼻吸いが問題になる事はありませんので随時行ってください。起床時、お風呂後、哺乳前や食事前に行うのはお勧めします。
高額な電動吸引機はモーターが強力であるため、しっかりと鼻水を吸えます。ご家族が吸い小瓶に鼻水をためるタイプや両親が直接口で吸う事でも、電動吸引機と同等の吸引が可能です。ただ、お子さんの風邪がご両親にうつる可能性があります。
鼻血が出た場合は、ティッシュで鼻の上から抑え数分で止まるなら問題ありません。その後は半日ほど、鼻吸いは中止してください。頻回の鼻出血がみられる場合は一度耳鼻科を受診してください。

鼻水

大量の鼻水が出る、就寝中に鼻水が喉に垂れ込み痰となって咳がでる、鼻吸引しても数時間後には再度鼻水があふれる場合は受診が必要と考えられます。鼻吸引で鼻水の色・量・硬さをご家族と一緒にみて、治療方法を提案します。

鼻づまり

鼻づまりでフガフガする、鼻水が硬くて吸いづらい、吸引しても数時間後にはまたフガフガするのであれば、受診をお勧めします。鼻吸引で鼻水の色・量・硬さをご家族と一緒にみて、治療方法を提案します。

耳垢

耳鏡で鼓膜が見えるならば、耳掃除をする必要はありません。耳垢が多くて鼓膜がみえない場合はご家族に伝えますので、自宅や耳鼻科で耳垢を除去してください。
自宅で耳垢を除去する場合は、耳垢が柔らかくなった入浴後がお勧めです。掃除は耳の入り口から約1cmまでで十分であり、先端がシリコン等でできた柔らかい耳かきでそっと手前に持ってきてください。綿棒や耳かきでこすって耳垢を掻き出していると、薄い皮膚の外耳道が傷ついて外耳道炎を起こす事があります。また耳垢を奥に押し込んでしまう事もあります。
耳鼻科では耳垢を吸引やピンセット等で取り除いてくれます。また耳垢水という耳垢を溶かす液体を数日点耳し、耳垢を軟らかくしてもらえます。

耳が痛い

耳の中が痛いのでしょうか?耳たぶ(耳下腺)、えら(扁桃腺)、顎下(リンパ節)付近が痛いのでしょうか?まずは熱がなくても痛み止めとして解熱剤を使い、痛みが取れた場合は翌朝に受診してください。

急性中耳炎

耳痛・発熱・耳だれ等が急に起こる感染症です。鼓膜が赤くなったり、はれたりしていることで判断します。通常カゼのウイルス感染が原因で始まりますが、一部では細菌感染も加わり抗生物質が必要になることがあります。
急性中耳炎も肺炎と同じで軽症から重症まで様々であり、ひとくくりに中耳炎=抗生物質の投与が必要、ではありません。鼓膜の発赤やはれが軽い場合は、抗生物質を使わずにカゼ薬のみで治療します。しかし鼓膜が真っ赤にはれて発熱や耳痛がある場合は、抗生物質の投与を早くから行います。

治療

〇休日や夜間に耳が痛くなった場合は耳の周りを氷水で冷やしたり、解熱鎮痛剤を1-2回服用したりすることによって痛みが治まることがほとんどです。翌日に受診して頂ければ治療上問題ありません。
〇こまめに鼻を吸って鼻の通りをよくすることで、鼓膜の内側にたまった水やうみが抜けるのが早くなります。
〇当院では血液迅速検査を行って、抗生物質が必要かどうかの判定を行うことが可能です。

滲出性中耳炎

鼓膜の内側に液体がたまることによって、聞こえにくくなる病気です。カゼや急性中耳炎の前後に起きることが多く、急性中耳炎が治る時に滲出性中耳炎になったり、カゼをきっかけに滲出性中耳炎が急性中耳炎になったりすることもあります。耳痛・耳だれ・鼓膜の発赤やはれはみられず、抗生物質を含めた積極的な治療が必要という医学的な証拠はありません。

治療

〇こまめに鼻を吸って鼻の通りをよくすることで、鼓膜の内側にたまった水やうみが抜けるのが早くなります。
〇鼓膜が透明になるまで、数週間から1か月ほどカゼ薬を使いながら経過をみます。

急性へんとう炎(のどが痛い、熱がある、口がくさいなど)

へんとうは、口や鼻から入ってくる細菌やウイルスが奥にいかないようにする門の役割を持っています。へんとうが腫れたり、白いうみがつくことを急性へんとう炎と言います。主な原因はウイルスであり、その場合抗生物質は必要ありません。

治療

〇一日中39度以上の発熱が3から5日間続くことが多く、こまめな水分補給が必要です。
〇へんとうに食べ物があたると痛いため、スープやゼリー等、のどごしがいい食べ物をとることをお勧めします。
〇溶連菌が、へんとう炎を引き起こすことがあります。迅速検査で溶連菌が原因と分かった場合は、抗生物質の内服が必要となります。

副鼻腔炎(鼻水、鼻づまり、湿った咳、熱があるなど)

目の周りの骨には8つの空洞(副鼻腔)があり、その中にうみがたまる病気です。多くはウイルスによるかぜに続いて発症し、10日間ほどで自然に治ります。

治療

〇鼻吸引で副鼻腔にたまったうみを取り除きます。
〇鼻づまりを改善する薬で、副鼻腔にたまったうみを外に出すようにします。
〇色のついた粘り気のある鼻水と熱が5日間以上続く時は、細菌も一緒に悪さをしていることがあり、抗生物質の内服が必要となります。