おおつぼ小児科

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乳幼児健診と発達・育児相談

乳幼児健診と発達・育児相談

乳幼児健診

乳幼児健診

他の子供より首座りが遅かった、お座りがまだ上手にできない等、不安・心配な事があればご相談ください。できなかった事が数か月後にできるようになるのが正常発達です。
何か月時にこれができないから異常とは言いません。しかしここまで練習したができなかったら、発達の遅れの疑いがあるという一線もあります。
練習法や注意点を考え話し合い実行することで、多くのお子さんはすくすく成長していきます。ご家族の不安・心配をきちんとした診療で解消していきます。

特にお子さんが入園していない場合は、ご家族が同じ年齢・月齢のお子さんを見る機会が少ないため不安・心配が大きくなることがあります。足立区が運営する子育てサロンに参加することにより、他のお子さんの発達状況を見ることができ、またスタッフや子育て中のご家族と話すことで不安・心配が和らぐと思います。

発達は大きく3つ(運動発達、言語発達、社会性発達)に分けられます。主に1歳6か月迄は運動発達を、3歳迄は言語発達を、入園後は社会性発達を評価します。

生後2か月未満のお子さん

下記の様な心配事があれば早めにご相談ください。
体重の増加、哺乳量、皮膚の乾燥・赤み・湿疹、ゼロゼロしやすい、便秘、頭や耳の大きさや形、でべそ等。

予防接種時にも下記の項目をチェックし、乳幼児健診と合わせてお子さんの発達を継続的にみています。

生後2か月の予防接種時

ご家族が気になる事、哺乳量、排便、体重増加、頭・耳の形、眼の位置、表情、手足の動き・筋力、皮膚の状態、胸腹部の診察、心雑音の有無等。

生後3か月以降の予防接種時

生後2か月時の診察項目に加えて、お座り等の運動発達、離乳食の進み具合、人見知り等の対人関係等。

上記以外の些細な悩みでもご相談ください。一緒にお子さんの成長と発達を継続的にみていきましょう。

6-7か月健診
  • 手をついて座る
    運動発達のテストです。6か月では少しでも前のめりお座りができれば大丈夫です。お子さんの腰に接してご家族の方が座る事で、後ろに倒れて頭を打つことを防ぎつつ安全に練習ができます。床と背中が垂直になるお座りが一人でできるとお座りは完了です。
  • 引き起こし反射
    引き起こした時に頭が体と平行してついてきて、肘は曲がり、両足にも力が入るか等、首・体・腕・足の全部の筋力をみます。弱い部位があると、その筋肉か筋肉を動かす神経に問題がある可能性があります。
  • ハンカチテスト
    神経発達のテストです。顔にハンカチをかけると、視界を遮られる事を嫌がりハンカチを取ります。できないからといって神経発達の遅れと判断はせず、まず現時点での総合的な評価をし、気になる場合は1~2か月後に再テストを行います。
9-10か月健診
  • 周囲への関心や反応
    社会性の評価です。家族やおもちゃへの反応があるかをみています。
  • パラシュート反応
    反射・反応のテストです。うつぶせにして持ち上げ、急に頭を下げた時に、両手を広げるかをみます。できないからといって神経発達の遅れと判断はせず、まず現時点での総合的な評価をし、気になる場合は1~2か月後に再テストを行います。
  • 積み木をつかむ
    運動発達のテストです。親指と人差し指を使って物をつかみます。まだ手で物をつかんでいても、練習により物をつかめるようになります。
18か月健診
  • 歩き方
    バランスよく歩けるか、がに股・内股・O脚・X脚はないか等をみます。
  • 発語
    数個の単語を理解し使っていますか。まだ単語が出てきていなくても、小さな音に反応するなら数か月待ってもいいでしょう。それでも単語が出てこない場合は大学病院等の小児耳鼻科へ紹介し、聴力検査をお願いします。
  • 社会性
    家族とままごとやごっこ遊びをすることによって、協調性・コミュニケーション能力・発想力・想像力・思考力等の社会性を学んでいきます。

乳幼児健診と発達・育児相談

運動発達

主に下記の6つができた時期とその過程を見ていきます。お子さんのペースで一つ一つしかりとできるようになってから次のステップに進みましょう。柔らかい筋肉をもつお子さん、体格が大きいお子さんは、ゆっくりした発達になりやすいです。

①首すわり

仰向けに寝かせ、両手をもって上半身を引き起こした時に、頭が背中と一直線になってついてくれば首がすわっています。
縦抱きした時に首がグラグラしなくなっても首を支えていると、首の筋肉をあまり使わないので首すわりが遅くなります。前向き抱っこをするとお子さんの視界が広がり自ら首を動かすので、首のトレーニングになります。
首すわりが遅いと不安になりますが、仰向けに寝かせた時に両手両足を上げることができるお子さんは普通に筋肉があると考えられますので、もう少しトレーニングしつつ待ってみましょう。5か月頃に首がすわればOKです。

②お座り

6か月時に少しでも前のめりお座りができるならば大丈夫です。お子さんの後ろにご家族の方が座り、太ももや腰でお座りするお子さんの腰を支えると、倒れるのを防ぎつつ練習ができます。テレビ等遠くの物に注意を向けさせることで背筋が伸び、お座りの練習になります。10か月頃に背中を伸ばしたお座りが30秒間できるならOKです。

③つかまり立ち

立ち上がるや座りこむ動作が不安定なら、壁やソファの座面等に手をつかせて立たせた状態にし、後ろから両手で腰をつかみ支えてあげて、つかまり立ちだけから始めてください。素足の方が足指を使いやすいため、踏ん張りがききます。ソファの座面等がお子さんの肘の高さなら、肘を座面等に置きおもちゃで遊ばせることで、肘でも体を支えながらつかまり立ちの練習ができます。1歳頃につかまり立ちが30秒間できるならOKです。立ち上がるや座りこむ動作の練習時にも腰を支えてあげると安全です。

④つたい歩き

ソファの座面等を使い、つかまり立ちをさせます。数歩先の座面等におもちゃを置くと、取りに行こうと手を伸ばします。その時に両手でつかんだお子さんの腰を片方ずつ前に出すようにしてあげると、転倒の不安なく練習ができます。素足の方が足指を使いやすいため、踏ん張りがききます。20歩ほどつたい歩きができるならOKです。手押し車につかまって前進する際に及び腰になる場合は、手押し車を使うのはもう少し待ちましょう。

⑤ひとり立ち

壁等を使ってつかまり立ちをさせ、後ろから両手で腰をつかみ、支えから手を離させるとひとり立ちです。テレビ等遠くの物に注意を向けさせることで、背筋がのびて安定しやすいです。素足の方が足指を使いやすいため、踏ん張りがききます。ひとり立ちが30秒間できるならOKです。

⑥ひとり歩き

後ろから両手で腰をつかみ、片足ずつ出してあげるサポートをしてください。素足の方が足指を使いやすいため、踏ん張りがききます。テレビ等遠くの物に注意を向けさせることで、背筋がのびて安定しやすいです。1歳半健診の時に歩き方を見ますので、お子さんの靴を持参して下さい。

乳幼児健診と発達・育児相談

育児相談

子育ての疑問や悩みを気軽に相談できるクリニックでありたいと考えています。小さいお子さんでは、睡眠時間、夜泣き、ウンチの回数や性状、ミルクの間隔や量、育児などで気になることがあれば、ご相談ください。また、もう少し大きなお子さんで、人見知り、保育園や幼稚園でのお友達への接し方などで気になることがあれば、ご相談ください。

※足立区の乳幼児健診については以下をご参照ください。

乳児健診(3・4か月児、6か月児、9か月児)
https://www.city.adachi.tokyo.jp/hoken/k-kyoiku/kosodate/k-nyuji3-4-6-9.html
1歳6か月児健診
https://www.city.adachi.tokyo.jp/hoken/k-kyoiku/kosodate/k-1sai6.html
3歳児健診
https://www.city.adachi.tokyo.jp/hoken/k-kyoiku/kosodate/k-3toshi.html